ゆるかわキャラを描こう!:1.単純さと角のなさ

ご当地ゆるキャラブームも大きな流行は過ぎ、一時と比べて落ち着いてきた印象を受けますね。
しかしながら、企業のPRやLINEスタンプなど、ゆるさのあるキャラクターは親しみを持たせるためのアイコンとして今後もまだまだ必要とされ続けるジャンルではないでしょうか。

サンリオのぐでたまやきりみちゃん、San-xのすみっコぐらし等、まだまだゆるくて新しい人気者も出てきていますしね!
そこで、今日はゆるくてかわいいキャラをつくるため、ゆるいとは何なのかについて考えていきましょう!
キャラクター産業自体が廃れることはまずないでしょうから、ゆるいというカテゴリーが流行らなくなってしまったとしても、ゆるいとはなんたるかを知れば今後ゆるくないキャラクターを作ることもできるはず!

ゆるいはたんじゅん

まず、ゆるいというのは難しくないということ、つまり単純であるということが重要ではないでしょうか?

例えば、次の二つの例文を見てください

■ゆるいは単純

●ゆるいはたんじゅん

ただひらがなにしただけですが、下の方がゆるく見えませんか?

これは、単純という文字だけでなく「あ」と「亜」この二つを見ても明らかです。

絵を描くというか、キャラクターを作ろうと思ったときにやってしまいがちなミスのなかに、盛り込みすぎがあります。

たとえば、「左目にぶちがある犬」という設定キャラクターをつくることになったとしましょう。

ゆるキャラ_01

犬です

どうですか?左の方がゆるかわさが感じられませんか?

描き込みの多いキャラクターというのも魅力的ではありますが、描き込みで情報が増えるほど、ゆるいフォルムの体に対してアンバランスになっていく傾向があります。
どちらかといえばゆるキモやキモかわという分類になってしまう可能性があるので、注意しましょう。(それはそれでかわいいのですが)

また、ゆるさにもいろいろあり、ご当地系のゆるキャラとなるとどちらかといえば先ほど説明したアンバランスさがある程度あって印象に残るようなキャラクターの方がうけがいい印象があります。
今回説明しているのは、FILMBANKでも制作しているラインスタンプで人気のタイプですね!
ターゲットにあわせて、柔軟に対応して行きましょう!
またご当地系であっても設定の盛りすぎには気をつけ、絶対必要な特徴をワンポイント程度にとどめたほうがよいでしょう。

ゆるいはたんじゅん!必要でない情報はそぎ落として洗練されたゆるさを目指しましょう!

ゆるいはまる

本当にどの漢字よりもひらがなの方がゆるいのか?

先ほど漢字とひらがなだと、ひらがなの方が単純なためゆるいというお話をしました。

しかし、漢字にも画数の少ないものがありますよね?それらはゆるくはないのでしょうか?

並べて比較してみましょう!

一、二、三、乙、人、入、丁、力、九、又、刀、十…

あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ、を、ん…

やっぱりなんだか、ひらがなの方がゆるく感じませんか?

「か」と「力」、この二つにはあまり違いはない…それどころか「か」の方が画数が多いはずなのですが、それでもやっぱりひらがなの「か」の方がゆるく見えますよね。

それは、ひらがなには曲線が多く、角がないためです!

角などの尖った部分が多いと、ロボットアニメ・映画などのロボットのようにどちらかというとかっこいい、強そうというような印象になっていきます。

強そう…は、ゆるいとは結構逆のイメージですよね。

例として、星マークの顔をしたキャラクターを描いてみます。

ゆるキャラ_02

角を丸くしてみました

どうですか?角が丸い星の方がゆるくみえませんか?

角があるほうは、洗練された印象を受けませんか?

ゆるキャラを描くときは、角がなく、丸いフォルムにするのがいいでしょう。

角があるものも、角をほんのりとって丸いエッジにしてあげましょう。

まとめ

ゆるかわキャラに大切な要素は…

単純さ
角のなさ

ゆるキャラ_03

楊枝がワンポイントです

以上を踏まえて、大福のゆるキャラを描いてみました!

単純さを重視して、顔のパーツは目だけ!

それでも物語やキャラクター性が想起できるようにと楊枝をさしてみました。

いかがでしたか?

次回も引き続き、ゆるさについて考えていきますよ!

 

シリーズ一覧


ピックアップ記事

  1. こんにちは! 今日はアクリル系の水彩絵の具についてお話します! 水彩絵の具なら、誰でも学生の…
  2. 今回新しいLINEスタンプがリリースされたのでお知らせです! ぜひ、使ってみてくださいね! …
  3. 今回新しいLINEスタンプがリリースされたのでお知らせです! ぜひ、使ってみてくださいね! …
  4. 絵には慣れてきたから一歩進んで絵本や、紙芝居を描いてみよう、漫画を描いてみよう… たとえ一枚で完結…
ページ上部へ戻る