はじめに
*「シーン」を描くので、主人公+サブキャラクター(2体)を作ります。前の記事と同様、サブキャラクターも名前や性格も決めてあげて、感情スケッチを沢山してあげてください。
一枚絵を書き上げる前に、どんな「シーン」を描くのか方向性を決めていきます。
シーン
「シーン」とはいわゆる物語の一場面のことですが、一場面といっても時と場合によっては様々。例えば、「ご飯を食べる」、「絵を描く」、「昼寝をする」、「運動をする」…。まだまだ沢山あります。では、このまま例に挙げた通りの絵を描いてみましょう。
*シーンを描くときは、まずそれぞれの配置を決めます。いわゆる「レイアウト」というもので、3体の位置と背景になる部分の位置をある程度決めておいてから、薄く下書きをしていきます。それから必要な線を上から濃くなぞっていけばラフ画になります。
例の通りにラフ画(イメージ)描くとこのような感じになります。シーンはシーンでもなんだか時間が止まってしまっているように見えませんか?動きが出るシーンにしようとするコツは、「昼寝をする」をそのまま描くのではなくその前後を抜き出せばいいのです!例えば、完全に寝る前の全員がうとうとしている様子や、お昼寝をしたいけど邪魔をしてくる仲間、完全に寝た後の寝相の悪さなど少し「シーン」を具体的にすることで、動きのある一枚絵を描くことができます。
ラフ画(イメージ)
今回は「ケンカをする」をテーマに描いていきたいと思います。ケンカの前、最中、後をラフ画にすると…
こんな3枚が描けました。一枚目は「ケンカが始まっちゃう!とめて!」二枚目は「始まってしまった!まだ止められる!」三枚目は「結局こうなってしまう」をラフ画にしました。この中から原画にする一枚を選びます。一番動きのあるのは一枚目の絵なので、一枚目を下書きすることにします。
着彩
下書きをより動きのある線に修正して、色を塗っていきます。今回は「透明水彩」で着彩しました。イラストボードの水彩用(元々水張りがしてあるボード)を使用したので、水張りをしないで塗ることができました。自分の好きな絵の具で着彩するといいですよ!ハイライトには「アクリルガッシュ」を使って、光を入れました。ちょっとした一手間をすると、立体感のある絵に仕上がってくれますよ!
おわりに
一枚絵を描くにも、ちゃんとした材料が必要ですね。自分で作ったキャラクターは一枚絵の他にも、色々な活用をしてみてください。例えば名刺やLINEスタンプ、バッチ、フィギュア、ポストカードなどは印刷会社に頼むとすぐに印刷して作ってくださいますよ!何をするにも、自分が楽しいと思える作品づくりを沢山していきましょう!